チョリピッド・アイ・ランド

ゲーム、読書が趣味。すべてにおいて浅く気の向くままに。

岩手のジブリの大博覧会にいってきました 

 

ジブリの大博覧会が岩手県でも行われると聞いたので初日に行ってきました。

 

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感想を一言でいうなら

王蟲好きの人は絶対行ったほうがいい。

ということです。

 

 

会場に入るまで

私が岩手県立美術館についたのが10時20分ごろ。

美術館に入ってすぐに空飛ぶ船?がお出迎えしてくれました。

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正直このでっかい船どの作品に出てきてたっけとか思ってましたが、ナウシカのOPに出てくる船でした。船の上にあるたくさんのプロペラがくるくるくるくるしててもうずっと見てられると思いました。そんでたまに上昇するんですが、そのときぴゅーんみたいなアニメで聞いた音がでるんですよ。この船見たときなんの船かぴんと来なかったくせにテンションが滅茶苦茶上がりました。

 

写真に写っているように、10時開演だったので開演から20分しかたってないのにもう行列ができていました。さすがジブリスゲーとか思ってたらあとからあとから人が来るわ人が来るわ。私も展示物を見るまでに一時間待ちました。私が会場を出るころには90分待ちになっていました。

 

岩手駅からは美術館直通のバスがあるのですが、始発が10時30分だったのでたぶんそれに乗るととんでもない時間を待つことになると思います。

歩くと20分くらいなので待つよりも下手したら歩いたほうが速いです。

客層はやっぱり若い人が多く、小さなお子様連れが多かったように思われます。

 

余談なんですが、最近の子供(小学生くらいかな?)は待ち時間をswitchやりながら待つんですね…。私が大学生くらいまでは小学生と言えば3DSやって時間をつぶしていたもんですがねえ。時代の流れを感じました。

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展示会場はこんな感じでした。

基本的に写真撮影は禁止で、唯一写真撮影が許されているのはねこバスのところだけでした。たぶんすごく混むのはこのねこバスで写真撮影をするから人がつっかえるんだと思います。実際そこに行くまでは人が込み合っていて進むのも大変だったのですが、ねこバスの展示が過ぎた後はスムーズに進めました。

 

私が気になったところ

 

もののけ姫の企画

高校の頃の倫理の先生が「もののけ姫には民俗学的にも歴史的にも語るべきところがたくさんある。この講義だけで一時間以上は講義することができる。」と言っていました。結局この講義は卒業まで聞くことはできませんでしたが、ずっと心の中に残っていました。

今回展示で宮崎駿監督自らが書いたもののけ姫の企画書に「荒ぶる神々と人間の物語」と書いてありました。またその初期の企画書のなかに「荒ぶる神々は猪や山犬として現れる」などの記述があり、おおおおおおここに私の知りたかったことが書いてある!!とか思ってメチャクチャテンションが上がったのですが、いかんせん後ろから人がぐいぐい押してくるので全部は読むことはできませんでした。ワンちゃんガイドに載っていることを期待し泣く泣くその場を後にしたのですが、案の定載ってませんでした。

こんなことなら鉛筆だけは持ち込み可だったのでノートにメモしておけばよかった!!とものすごく、ものすごく後悔したのですが、もう見ることはできません。

もしこういう企画書に興味がある人は鉛筆とノートを持っていったほうがいいですよ…。

 

鈴木プロデューサーの部屋の机

鈴木プロデューサーの机をそのまま再現していた展示物コーナー。

ほとんどの人はけっこうスルーしていたんですが、机の小物に「岩手」と書かれた小物が置いてあったりと、開催地によって展示物を変えているのではないかとにおわせるようなものが置いてあっておもしろかったです。

あとはなんといっても本棚。本棚はその人がどういう考え方をするか一番よくわかると自分で勝手に思っているので、本棚にどんな本があるかじっっくり見てました。おそらくこんなに本棚の前であーだこーだ言ってたのは私と一緒に来ていた母だけでしょう。

一番記憶に残っていたのは「いやいやえん」とか「ながくつしたのピッピ」、「昭和の映画」。物語をつくるのに携わっている職業の人が、いろいろな本や映画を見てきた人がたぶん子供の頃に読んだ本を職場の本棚においてあるのが印象的でした。

 

王蟲の世界

この展示会のメインといっていいほどの作品。

目の前に本物の腐海の世界が広がっていました。

 

なんといってもすごいのが王蟲。目の前にバーンと王蟲が展示されていました。サイズ的には子供の王蟲ぐらいの大きさだとは思うのですが、それでも身長は3メートルぐらい、全長に至っては5メートルぐらいはあったのでしょうか。

確かにこんなおっきいのが大群で攻めてきたら街の一つや二つ、簡単に滅んでしまうわ。そう思ってしまうぐらいの大迫力でした。

おまけに一定の時間で目が青くなったり赤くなったりするので、もうずっと見ていられます。

 

その他にはアスベルを襲った蟲や、ナウシカが森に返した蟲とかも展示されており、ナウシカが好きな人には本当にたまらない展示となっております。

ただ興味のない人にはただただ不気味だったみたいで、私の母は嫌がって早く帰りたがっていました。これ小っちゃい子どもは見て泣き出したりしてもおかしくない出来だと思います。

 

地獄のお土産タイム

全部の展示物を見た後に待っていたのはお土産コーナーでした。

大博覧会限定のお土産もあれば、三鷹の森の美術館限定のお土産、またジブリショップで売っている商品が入り乱れて売っており、売り場は大変な混雑ぶりでした。商品を見るのだけでも一苦労。見た感じ特に売れていたのが三鷹の森美術館限定のクッキー缶でした。食べ物関連はそれしか売ってなかったからでしょうか。

やっとこさ買いたい商品をかごに詰めたかと思いきや、今度待ち受けていたのはレジへの待機列。正確な時間は量っていませんが、たぶん40分ぐらいは待ったと思います。お土産買うのに40分て。

大博覧会のパンフレットは王蟲のオブジェについてすごく詳しく書いてあるので、今回気になった人はぜひ買うことをおすすめします。値段も800円とまあお手ごろな価格になっています。

 

まとめ

ジブリの好きな人には本当にたまらない展示会でした。

映画のタイトルのロゴの変遷だったり、映画のキャッチコピーがどういう風に決まったのか。映画公開に至るまでの宣伝のスケジュールなど、なかなか見ることはできない貴重な資料がたくさん展示されていて、好きな人にはたまらないです。

他にもトトロやまっくろくろすけなど、そういった資料に興味のない人でも楽しむことができる展示会になっています。

ぜひジブリが好きな人は行きましょう!特に東北の民よ。
こういう機会はめったにないので是非!

 

 

 

 

新社会人が5ヶ月で自分含め5人辞めた某家電量販店のはなし④

 

今回は最初の1~2ヶ月でなにがつらかったかっていうことを列挙しようと思います。

 

ほんとにもうココがツライ。

 

脚。

これはほんとうにもう脚。

運動なんて高校の時にやってたぐらいで完全になまりきり、歩く分だけの必要最低限な筋肉量に成り下がってしまった我が脚は、8時間以上の座れない環境、走り回る環境に苦痛の悲鳴を上げていました。

売り場に立った最初の二週間は本当に毎日つらかった。お風呂とシップが無かったらあの日は乗り越えられなかったかもしれない。昔シップのCMで「ヒラメ張り」とかやってたけど、まさか自分がお世話になるとは思ってもみませんでした。

 

商品知識のなさ

とんでもねえの商品数を誇る某家電量販店のくせに売り場に初めて立つときは商品知識0でした。

たしかにさー商品知識を覚えさせる前に覚えさせることたくさんあるのはわかるけどさーさすがに商品知識0の社員に現場に立たせんなよって。

一応「研修中」ってタグはついてるので一目見て「あ、こいつ新入社員だな」ってわかるようにはなっているもののそんなのまじでお客様には関係のないお話ですからね。

「研修中」のタグが付いていようが社員なのは変わんねーだろ、っておじさまが商品の説明を要求されて、全然分からない商品の知識をしどろもどろに説明して、挙句の果てに「お前じゃ話になんねーわ、先輩社員連れてこい」っておっしゃられた時の気持ちをなんと言い表していいものか。

一応メーカーによる商品説明の講習会は予定に組まれていたものの、その講習会が行われるまでには日数がかなりありました。

私はそんなお客様のあたたかいお言葉がものすごく腹立たしかった深く心に染み入ったので、自分の勤務時間が終わった後に牛タンラー油同期と一緒に売り場に出てメーカーの人に説明を聞きに行ったりして自分で商品知識を増やしたりしていました。

 

他の島の商品説明

自分の担当の商品は比較的早く情報を覚えるのですが、問題は他の島の商品知識。

自分の島の商品説明は最悪対応に困れば女神先輩に聞けば対応出来たのですが、他はそうはいきません。なんせ先輩に聞けばわたしがしぬから。私にとって自分の島から出ることは、ひのきの棒装備でホイミも覚えてないままラスボスのダンジョンに行くようなもんでした。薬草?んなものあるわけがない。

それでも自分の島から出なければならないときはあります。それは、商品の場所を案内する時。この時ばかりは暖かい故郷を捨て、フィールドにでなければなりません。

「アイロンはこちらになりますー」なんて言って商品までご案内した後、ものっそい早歩きでその場から去っていました。去れる時は。

 

スミマセーンチョットイイデスカ  が あらわれた !

にげる←

しかし まわりこまれて しまった !

に げ ら れ な い ! ! !

あたま が まっしろ に なった

 

運がいい時は仲間呼びをして近くにいた担当の同期になすりつけて逃げたのですが、いない時はパンフレット片手に頑張ってました。

南無。

  

商品の場所が分からぬ

私の勤めていた家電量販店は商品取り扱い数がものすごく多い店舗でしたので、その場所を覚えるのも一苦労でした。

私の所属していた理美容では大体一万円を超える商品はバックヤードに保管していました。このバックヤードもまたダンジョンみたいなもんで大体の商品補充の場所は決まってるんですが、みなさん定位置にしまわないで空いてる場所に補充するので、必ずココ!って場所に商品がないことが多くて大変でした。

ps4のタルタロスみたいなもんです。

またこのバックヤードに商品の部品の小っちゃい部品が入った箱があったり、お取り置きの商品が入った箱があったので、該当する商品を探すために箱の中をかましたりしていました。

他にはスペースがなくて展示しきれない商品は、商品を展示している台の下に商品を詰め込んでたりしていました。

よってお客さんに「この商品ありますか」と聞かれた時にまずなんのジャンルなのか、その商品を取り扱っているのか、商品の価格が一万円以上か否かを調べ、その後その商品を探すために店内を駆け巡らなければならなかったのですよ。

遅い対応はすぐクレームに繋がるので私は商品を探すのに本当に必死でした。「お客様を待たせてはいけない」というなんかもう強迫観念に駆られていましたね。クレーム恐かったので。だからこそこっちが必死こいて汗水垂らしながら(誇張にあらず)商品探してる時に先輩社員が談笑しながら作業やってんの見て本気で「いてこましたろかいワレェ!新入社員が5分もウロウロしながら商品探してるんやぞ!!クレームにつながってもええんか、ええんかぁおう!?!!」と思うぐらい商品探すの嫌でした。女神先輩はマジ女神だったので声をかけてくれました。本当に女神。

このことから私は後輩が困ってたら必ず声を掛けてやろう、と心に決めました。

客を待たせた最長記録は30分です。後の展開は言わずとも分かるな?

 

在庫を自分で調べられない

先ほど書きましたが、社員は今現在店にどれくらい在庫があるのかをパソコンで調べることができます。

新人社員以外はな!!!!!

これはもうほんとわけわからん最大ポイントの一角を担うのですが、家電チームの新人社員は二ヶ月か三ヶ月くらいは自分で在庫をパソコンで調べられませんでした。

じゃあどうやって調べるのかって??

先輩にわざわざ調べてくださいって聞くんですよ。他の業務で忙しくてピリピリしてる先輩に在庫ありますかって聞くんですよ。お前また聞きにきたのかってあからさまに嫌な顔をする先輩に聞くんですよ。

パソコンとか他のチームに配属された同期は一ヶ月も経たずに自分で在庫を調べたりしてるのに、生活家電は先輩にずっとお伺いたててました。それ話したらなんで?って言われましたけど私が一番聞きたい。

本当になんで???

正確な在庫数はわからないけど、現在在庫があるのかどうかは自社アプリで検索できたので、私は自分の携帯で在庫調べてました。なんで会社の業務を私物の携帯使ってまでやらにゃならんのだと業腹だったんですが、先輩に聞くよりはいいかと思ってました。

業務中に携帯落として画面がブチ割れた時その考えは間違いだったと後悔しましたけどね!

退社した後他の家電量販店行ったら他の家電量販店では社員一人一人に端末渡されてて、その端末で在庫調べてました。

ちくせう、と思いました。

 

レジを使わせてもらえない

わけわからん最大ポイント②。

これは比較的在庫調べるパソコンよりは早めに使わせてもらうことができましたが、少なくとも二週間以上は使わせてもらえませんでした。

じゃあどうやって会計をするのかって???

先輩にわざわざ会計お願いしますって言うんですよ。他の業務で忙しくてピリピリしてる先輩に会計お願いできますかって聞くんですよ。お前またきたのかってあからさまに嫌な顔をする先輩にお願いするんですよ。

これもまた他の売り場の同期より使わせてもらうのが遅かった、とだけ言っておきます。

 

 

とかなんとか戦いの日々を送っていたのですが、勤めてから一ヶ月、確か5月の始めの週。

牛タンラー油同期から仕事辞めるとの報告を受けたのです。

 

 

 

新社会人が5ヶ月で自分含め5人辞めた某家電量販店のはなし③

 

哀れな子羊たち(中には強者あり)が売り場という戦場に野放しにされて一か月。

ここから地獄がはじまります。

 

私が配属された生活家電はジャンルと売り場が広いため、生活家電の中でもさらにジャンルごとにチームが分かれていました。大体大まかに分けて理美容、調理家電、電飾関係、エアコン&洗濯機といった具合。

 

チームごとに先輩のピリピリレベルはあり、

エアコン&洗濯機>>>調理家電>>電飾関係>>>>理美容

みたいな感じでとにかくもうエアコン&洗濯機に配属されてる先輩のピリピリレベルはマジ半端ない感じでした。

ピリピリレベルなんてかわいい言葉で言っていますが、本気でここのチームに配属されている先輩は常に忙しい&元の性格もあってかめっちゃキツイ感じで注意されますし、本気で先輩社員に話しかけたくありませんでした。

正直クレームをしてくる厄介な客より身内の先輩のほうがこわいつってもいいくらいでした。なんで身内に恐怖を抱かなければならないんだ???

 

 

その中でも私は運のいいことに理美容に配属されました。

理美容って何を売るのっていうと主に、ドライヤー、ヘアアイロン、化粧品、体組成計、ダイエット用品みたいな幅広く種類があるコーナー。

 

ここに配属されている先輩は、理美容自体が他のチームより比較的業務が少ないのも関係あるのか心に余裕があり、質問してもキレたりしない優しい先輩達が多くいました。

 

正直そんなに専門知識がなくてもみんな勝手に買って行ってくれる商品を多く取り扱っているのである意味楽っちゃあ楽な担当なんですが、なにせ取り扱っている商品数がえげつないぐらい多い。

化粧品なんか似たようで違う、シャンプーも同じメーカーでも中身が違う、みたいなもうほんともはや間違い探しみたいな商品がそれほど山ほどあるので商品の種類、場所がどこにあるのかを覚えるのが本当に大変でした。

加えて元から化粧や美容品に全く興味のない私にとっては本当に苦痛でした。

化粧品で知ってる化粧品のメーカー言ってみろよ、って言われたら「資生堂」ぐらいしか答えられないほどの情報弱者です。たぶん日本の化粧品について事前に調べてきた中国人のほうが日本の化粧品について詳しいと思う。

些細な色の違うチークなどを商品補充するときには「こんな些細に色が違たってなんも変わんねえよ…。」とか聞く人が聞いたら激怒されるようなことを考えていました。

 

 

新人は数年経験を積んだトレーナーに新人二人がついて教えてもらう教育方式でした。

 

私は優しい三つ上ぐらいのトレーナーで、丁寧に業務を教えてくれる本当に優しい先輩社員でした。9割ぐらいが怖い先輩社員の中での数少ない親しみやすい先輩社員で、私は本当にこの先輩社員のお世話になりました。本当に世話になったのでここでは「女神先輩」と呼称することにします。

結果的に女神先輩についた新人二人は半年もたたぬうちに消えるというすごく恩知らずなことはしたんですけどね!HAHAHA

 

運よく私は優しい女神先輩に当たったためトレーナーに恐怖を抱いたりしませんでしたが、私の一番仲の良かった同期は運悪くめっちゃガラが悪いけど仕事ができるというトレーナーにつくことになりました。その先輩はもう見るからにヤンキーみたいな見た目をしていて、後輩に対する話し方も威圧的でこの先輩も話しかけたくない先輩筆頭に入っていました。

この時は知らなかったんですがこの先輩はとんでもねえギャップを持っていて、それを知ってからは少しイメージが変わったんですが、こんときはもう怖くて怖くてしゃーない先輩でした。私が一番仲が良かった同期(この同期はおいしい牛タンラー油という存在を教えてくれたので、「牛タンラー油同期」と呼称します)は、この先輩がとにかくもう相性が悪かったみたいで、見るたびに憔悴していっていました。

やっぱ職場って人間関係が一番だいじだよね。

 

陣中 牛タン 仙台 ラー油 100g

陣中 牛タン 仙台 ラー油 100g

 

 牛タンラー油同期が教えてくれた牛タンラー油。おいしいよ。

 

 

次回は最初の1~2ヶ月でつらかったことについて話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい時代の「ターミネーター:ニューフェイト」(ネタバレ有り)感想&考察

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ターミネーター:ニューフェイト見てきました、

本当に面白かった。

 

ターミネーターの2の正当な続編と謳うだけあってターミネーター1、2とも整合性がとれていて、うまく後付して映画作ったなあという感じです。

正直前作の「ターミネーター:新起動ジェネシス」には心底がっかりしてもうターミネーターシリーズも終わりだなぐらいに思っていたのですが、今作は前作のつまらなさを全部払しょくしてこれぞ新時代のターミネーターという感じがあって本当に楽しかったです。

シリーズの原作者が作るだけでこんなにも面白かったころのターミネーターが見られるなんて。シリーズ2までのターミネーターが好きな人は絶対に見たほうがいいです。

観ないと後悔します。

スターウォーズもジョージルーカスが作ればいいのになぁ…

 

 

キャラごとの感想&考察

書きたいことは色々あるですが、とりあえずキャラごとに印象的なシーンを含めて紹介していきます。

予告編を見てしまうとある程度ストーリーがわからないため前情報は一切なしで見ました。

 

ジョン・コナー

まさかのオープニングで退場。

T-800に殺されたのを見て「えー」と思わず漏らしそうになるぐらいあっけない退場でした。役者とかの関係もあるのでしょうけど、未来のかっこいい指導者になったジョン・コナー一回ぐらいは見てみたかったんですよね…。

ジョンを新型ターミネーターに改造した「ターミネーター:ジェニシス」、お前のことは未来永劫赦さんからな。

 

 

サラ・コナー

出演するとは聞いていたけど予想以上に老けていたのにまずびっくりしました。

調べてみたら御年63歳。思っていた以上に若かったですけど、これでハードなアクションできるのかと思っていたら、全編通して派手に動き回っていました。

プロってすごい。

 

最初にグラサンかけて助けに来た時「まじかっけえ…」ってなりました。

私もなれる物ならあんな風にカッコイイおばあさんになりたい。

熟練の兵士、みたいな雰囲気で(実際そうなのですが)、冷静に判断を下す。

大抵敵に襲われた時もサラがいれば何とかなる、と思えるぐらい頼りがいがありました。

今作で一番恰好がよかったのではないでしょうか。

 

オープニングの語りで「私は未来を救えたけど、たった一人の息子を救えなかった」みたいな感じで語ってきたのを見て、監督サラに酷すぎやしないか…って思いました。

あんなに必死に頑張って未来を守ったのに一番大事な息子を目の前で殺されたのはどれぐらいの苦しみだったことか。

 

サラの気になったシーン

・ダニーの支援者がT-800だと分かったときに発砲するシーン

このシーンは、今までの歴戦の兵士の顔からただ一人の母親の顔になるのがうまいなと思いました。あのシーンがなければサラはパーティーにおける先導者という役割だけだったのですが、あのシーンをだすことによっていくら経験を積んだサラであっても息子の仇の前では冷静になれない母親の感情、ああサラも一人の母親なんだな、という認識を視聴者に認識させたかったのではないでしょうか。

T-800のことを「カールなんて呼ばないわよ」と言わせといて、最後の最後に呼ばせるのもずるいなあと思いました。

 

・ダニーが未来の指導者だと分かるシーン

「未来からくるターミネーターをぶっ壊すことだけが私の生きがい」とただ復讐者の生き方をしていた彼女でしたが、映画の途中でダニーが未来の指導者だということを知らされ「そう…あなたがジョンなのね…」とつぶやいていたシーン。

最初はダニーも自分と同じ境遇にあると思い、過去の自分を助けるつもりでダニーを助けていたのですがここのシーンではっきりサラのダニーに対する認識が変わったと思われます。

 

サラは息子のジョンを守れませんでしたが、ジョンに代わる存在を見出し、最後まで守れたことで彼女も救われたのではないでしょうか。

映画の最後のシーンでダニーと未来のために戦うことを選んだ彼女は、これからはただ復讐をするために生きるのではなく未来を担うダニーを育てると同時に戦っていく、という前向きな?目標を胸に生きていくのでしょう。

 

 

T-800

シュワちゃんも老けたな!

でもあの年齢で筋肉ムッキムキなの並大抵の努力では体系を維持できないんでしょうね。

プロってすごい(2回目)

 

T-800は かんじょうが めばえた !

まあアンドロイドものにはお約束な展開っちゃあお約束な展開なんですが、でもまさか妻子持ちになるまで愛が芽生えるとは思ってませんでした。

オープニングでは若いころの容姿をしていましたが、妻子にばれないように歳を重ねるごとに顔とかの見た目も年を取ったように変えていったってことなんですかね…。

顔に似合わず芸達者なT-800。

グレースが激しく素早いアクション担当なのに対し、T-800はパワー攻撃でしたね。

ターミネーター2でも流動的、液体的な敵が出てきて、今回も液体的(というか泥?)みたいな敵が出てきたのは2のオマージュなのかなって勝手に思ってました。

 

要所要所でいいところは持っていくんですが、今回は控えめな出番でしたね。

どっちかというとサポート的な立場にあってまあシュワちゃんも年だからしかたがないのかなって。

 

T-800の気になったシーン

 ・妻子と別れるシーン

妻子と別れた後にダニーと会話をしたときに「人間より深く愛せないのが強みだと思っていた」みたいなことを話したシーン。

T-800…。

 

・サングラスをかけなかったシーン

ターミネーターシュワちゃんといえばサングラスでしたが今回のT-800はサングラスを鏡の前でかけようと一瞬悩み、かけませんでした。

このシーンはいわばシリーズのお約束みたいなシーンだったので肩透かしを食らいましたが、よくよく考えてみたらここってかなり大事なシーンではないかなと思いました。

前シリーズを見たのはかなり前なので詳細は覚えてはいませんが、T-800がサングラスをかけるのはミッションを遂行するときにかけるものでした。

今作のT-800はサラが未来を変えたことでスカイネットから解放され、自由に生きることができるようになりました。「自分に感情が芽生えた」と申告しているとおり、実際彼は人間と遜色ない気遣いを見せたり、ジョークを話すばかりではなく、普通の人間の家族みたいに家族写真を飾るまでに愛を理解し、「人間らしく」なっていました

また今回の敵REV-9のことを「ミッションを遂行することしか考えていない」と評しており、暗に自分も昔はそうだったということをにおわせてきます。

このことからミッションを遂行する感情のないターミネーターのときはサングラスをかけますが、今回感情を得たT-800はターミネーターとしてではなく、一人の人間としてダニーを助けることを示したのではと推測できます。

妄想です。

 

・T-800の最期

「ジョンのために…」

ひきょうすぎるだろおおおおおおお!!!!

自己犠牲をするロボットは「鉄腕アトム」からのお約束。

 

 

グレース

すごく…イケメンでした。それにつきます。

私は「あなたは私の光なの…」に弱いんです…やめてください…。

今回未来から助けに来た助っ人が強化人間だったのが謎なんですよね。ここだけはどういう意図があってターミネーターから強化人間に配置替えしたのでしょうか。

何かわかった方がいらっしゃったら教えてください。

 

グレースの気になったシーン

・薬ブツブツ打つシーン

最後には敵を倒すために自分が犠牲になるグレースでしたが、映画の途中途中で薬をブツブツ打ってて最後まで持つのか…?とすごく不安になってみてました。

結果的にグレースは自らを犠牲にしていましたが、それがなくてもグレースは本当は身体が持たなかったのではないかと思います。

グレースのほかにも未来では強化人間がいたようなことをにおわせていましたが、そこまでしないと拮抗を保てないぐらいに人類は追い詰められているんでしょうね…。

紅花ルートのタルティーン平原戦を思い出していやなきぶんになりましたよ…

 

・子供のころのグレース

最後のシーンで子供のころのグレースが出ていましたが、グレースはあんな未来が起きなければ普通に笑って、髪を伸ばして二つ結いにするような女の子だったんですよね…。

ぜひダニーには頑張ってもらってあんな未来が起きないように頑張っていただきたい。

 

 

ダニー・ラモス

正直あまり個性を発揮していないように思えました。覚醒しかけてはいるんですけど、まだまだ開花はしていない、そんな感じでした。

その分未来のダニーは髪を編み込んだりして動きやすい髪形にしてたり、大の男三人を簡単に制圧したりととんでもない戦闘能力を発揮していたりしてギャップに驚いていたんですが、サラがコーチをすればそれぐらいできるようになるのも納得というかなんというか。

最初は車の運転ができなかった彼女が、最後のシーンではサラを助手席に乗せ走り去っていく、ここに彼女の成長が見られます。

 

終始守られる立場であまり戦闘シーンに参加していませんでしたが、最後のとどめをさそうと敵に立ち向かうシーン、いいぞもっとやれ!!!とダニーと一体の気持ちになって観られました。

 

彼女にはこれからも様々な受難があるでしょうがぜひ未来のために頑張って立ち向かってほしいです。

それはそうと指名手配のサラとこれからどうやって生活をしていくのか。

 

 

映画全体の感想

今回個人的に感じたことは女性がリーダーになれる時代が来た、ということです。

ターミネーター」でサラ・コナーが狙われた理由としては、サラ・コナーが指導者となるのではなく、サラの将来の息子が将来反乱軍の指導者となるから生まれる前にサラを殺す、というものでした。

しかし今作の主人公ダニーが狙われた理由としては、彼女自身が反乱軍の指導者になりえる、ということでした。しかも彼女は白人ではなくメキシコ人(つまりは純粋な白人ではない)なのでここでも人種の壁を乗り越えて女性がリーダーになれるということを強調したかったのではないかと推測できます。

また、今までターミネーターに襲われて守るのは男型のターミネーターシュワちゃん)だったのに対し、今回未来から来たボディーガード役を担うのは女性の強化人間でした。女性自身が自分のみを守るために戦うのは前提として、従来の「男が女性を守る」というお約束から「女性が女性を守る」というのはありそうでなかなかなかったパターンなのでそこがとても斬新に私には思えました。

 

まとめ

従来のターミネーターの息もつかせぬ展開、アクション、ストーリー!

それに加えて今の時代の要素も加わり、最高の出来になっています!

昔のターミネーターが好きな人こそ見るべき映画だと私は思います。

ターミネーター見たことが無い人も楽しめますが、ターミネーター1、2を見たほうが数倍楽しめると思います)

これ読んだら生存確率上がるんじゃね?「民間人のための戦場マニュアル」

 

民間人のための戦場行動マニュアル:もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる

民間人のための戦場行動マニュアル:もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる

 

 

図書館で本をぶらぶら見てた時に本全体ががまっきっきの目を引く本があり、

なんだこらと思って手に取ったのがこの本でした。

 

内容もイラストがたくさんあってわかりやすそうだったし、

そんなに専門知識がなくてもすんなり読めそうだったので序文を読んでみました。

 

著者自身は「一度も戦地に身を置いたことはないのに10年以上に渡り危機管理&サバイバル教官として勤めてきた、ということを序文に書いていたところです。
実際に戦地に行ったことがなくても教官として勤められるってどういうこと!?
つまりはイメージトレーニングとかそういうもんで実際に戦地に行く自衛官にも重宝されるのか…とかいろいろ気になることが出てきたので読むことを決定しました。

 

簡単に言うなら

ほーん。戦争に巻き込まれたらこうすればいいのね。

 

それではさっそく本の紹介に参りましょう。

 

 

 

 

 

 

基本情報

『もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生き延びる 

                       民間人のための戦場マニュアル』

著者 ㈱S&T OUTCOMES 川口拓

出版社 誠文堂新光社出版

 

 

㈱S&T OUTCOMESってどういう会社?って調べてみたらどうやら

セキュリティ警備業務危機管理業務という会社らしいです。

国外に進出する企業や赴任される人に対してテロ対策トレーニング(研修とか講習とか)をしているみたいですね。

 

 

どういう本? 

タイトルにもあるようにこれは戦場で生き抜くための心構えについて書かれている本で、状況によってどういうことを考えたらいいのか、どういうことを気をつけなくてはならないのか、が書いてあります。

 

章の内容としては

・開戦前

・ゲリラ攻撃とテロリズム

・開戦

・占領

・戦場を生き抜く技術

について書かれています。

 

個人的にこの本を読んで役に立ちそうだなあ、面白いなあと思ったポイントは以下の通りです。

・テロに遭遇した時の逃げ方

・実際にナイフで襲われた時の自分のカバンでの対処法

・銃器の取り扱い方

・開戦前の準備から敵に占領された時の生活の仕方

・爆発した後の自分の体の損傷確認の仕方

 

実際に日本でおこる可能性は低いでしょうが、最近海外旅行で銃乱射事件とか後が絶たないですし、海外旅行でテロに巻き込まれたときとかは知ってるか知らないかで生死が分かれるんだろうな、と感じました。

この本で実際に書いてあるテロから逃げる時の心構えは実際にアメリカで教えられるらしく、いろんな意味で流石アメリカ、と感心しました。

まあ実際テロに巻き込まれなくともナイフで襲われた時の対処法とかは、残念ながら日本でも起こりうる事件なので覚えておいて損はないと思います。

 

この本の中に爆発に巻き込まれた後の起こりうるパニックについてが書かれているのですが、その描写がほんとうに生々しいのなんのって。

まず音や暴風でパニックを起こします。

次に爆発した後の光景を見ます。

人の焦げたにおいや、色々な部位が吹っ飛んだ部位を見たり感じたりします。

この見たり感じたりすることで人は再びパニックを起こすらしいです。

改めて考えるとパニックを起こすのは当然のことなんですが、あまりにも映画やアニメとかで主人公が爆発に巻き込まれても平然としている描写が多いので、そういう当たり前に起こりうるパニックについて考えたことはあまりなかったなあと実感しました。

 

 

 

 

おすすめポイント

この最大のおすすめポイントとしては

・イラストが多く使われているのでイメージがしやすい。

・専門的なことを優しくわかりやすい文章で書かれているので理解がしやすい

ということです。

 

私自身銃器の取り扱い方とか正直全然興味ないのですが、ふんだんにあるイラスト、

初心者向きの説明で書いてあるので簡単に理解ができたし、なにより飽きずに読み進めることができました。

 

 

まとめ

この本は専門の知識を持たない人向けに書かれた本なのでしょう。

「東京防災ブック」の戦場版といったところでしょう。色も似てるし。

 

 この本は「生き抜く」ということだけを考え抜くための本です。

これからテロの多い海外に行かれる方はぜひ一度一読されてはいかがでしょうか。

 

新社会人が5ヶ月で自分含め5人辞めた某家電量販店のはなし②

 

無事大学卒業を果たし、4月から配属先の家電量販店で働くことに。

 

内定を取った後、内定を取った人向けに説明会があったのですが、

私と同時期に内定を取った人は、希望勤務地がほとんど関東に希望を出した人が多く、

40人近くいた中で関東以外に勤務希望を出した人は私を含め5人ぐらいでした。

やはり関東のほうが人気が高いのでしょう。

たぶん関東以外に希望勤務地を出した人はほぼ確実に希望が叶うんじゃないかな。

 

説明会では家電製品を買うときに「4月から働きます」と社員に言うと、

家電製品を値引きしてくれるということを説明していました。

引っ越した後働き始めるまで特にすることもないし、自分の働く場所も気になっていたので勤務先まで偵察に行ってみることにしました。

 

関東の店舗より規模はしょぼかったのですが、地元の家電製品店よりはるかに品そろえが多かったのに感動したのを覚えています。

ただここで気になる点が。

会う店員会う店員みんなどこか目が死んでいる。

 

3月は引っ越しシーズンで繁忙期なので疲れがピークだったのはわかりますが、

店員みんなの表情がすさんでいたのが印象的でした。

 

私も欲しい家電製品があったので値引きしてもらうべく、レジにいた一番若そうな

お姉さんに「新入社員が物を買うときに値引きをしてもらえると聞いたんですが」と

伝えたところ、「チッ、こいつ忙しい時に余計なこと言いやがって」とでも言いたげな表情をして無愛想に値引きの手続きをしてもらいました。

別にこちらとしても「内定おめでとう、これからよろしくね!」みたいなのを

期待していたわけではないのですが、ここまで邪険にされるとは思っていませんでした。

 

「うわぁこうはなりたくねーな、ここの部署ではたらくことにならなきゃいいな」

とかその時は思ったんですが、残念ながら後にここに配属されることになりました。

 

呪われてるってレベルじゃねーぞ本当に。

 

そんなこんな微妙な出来事があった後普通に入社式が終わり、4月第一週目から新人研修が始まりました。

 

新人研修は三週間ほどを予定しており、四週目から売り場に配属され各売り場で販売しながら経験を積め、とのことでした。

よって自分がどこに配属されるかは直前になるまで知らされないため、

ちゅうぶらりんな状態が三週間続きました。

 

正直いきなり売り場に出されて死ぬほど大変な目にあったので、ここいらで始めに

配属先を教えてくれたらあらかじめ自習とかしてたのにな、と思わなくもなかったです。

いや、やっぱしなかったかも。

 

研修は店長自らが研修をするとのことで、予定がない限りはほば店長が説明を行っていました。いないときは副店長がきたり、各部門のマネージャーが交互に来たりしたので、お偉いさんが入れ替わり立ち代わり来ていましたね。

 

研修をする際に分厚い冊子が渡され、この冊子は門外不出なためSNSとかに

内容を載せないように、とキツくお達しがありました。

辞める時に会社に返却したので今は手元にないのですが、確かフルカラー印刷で

使っている紙もまあそこそこいい紙を使っていました。

社員にかける金はなくても冊子にかける金はあるんですよ、この会社。

 

研修内容は主に

・挨拶

・言葉づかい

・会社の物流の仕組み

・レジの扱い方

・梱包の仕方

 

などほかの会社でもやっていそうな新人研修の内容でした。

 

ただ接客業との事で挨拶と言葉づかいには時間を割いて練習させられたりしました。

特に練習させられたものの一つが「挨拶」

挨拶も15度、30度、60度の角度でする挨拶があり、これは二人一組になって何度も練習させられた挙句、みんなの前で練習成果を発表させられるという徹底ぶり。

 

「接客業の基本は挨拶に有り」とのことでそれ自体はまあ正しいと思うのですが、私が働いていたとき一回もお客さんに対して綺麗なお辞儀したことありませんでした。

なんなら私よりもはるかに接客経験の長い先輩社員であっても綺麗なおじぎをしていることは見たことがありませんでした。

たとえそれがあからさまにこちらの不手際であったとしても。

 

たぶんこのお辞儀をするときは本当にやばいことをやらかしたときに

真価を発揮するのでしょう。

 

 

あともう一つ徹底して覚えさせられたのが「社訓」

これに関しては本当に毎日説明会が始まるときと終わるときに復唱させられました。

最初は紙を見て復唱しているだけでよかったのですが、そのうち店長がランダムに

一人を指名し「みんなの前で暗唱しろ」ってなったとき、空気が変わりました。

 

たぶんみんな社訓なんて覚えさせられんの昭和の時代錯誤な会社だけだろ、とか

内心あざ笑いながら社訓を見ていたと思います。わたしだけかな?

しかし、この社訓の穴埋めの問題を解かせられたり、

半年後の正社員試験に必修ででるぞとか言われたときに、

徐々にみんななんか覚えなきゃやべえぞみたいな空気が出てきたんですが、

この店長の生贄暗唱を提唱した時からみんなの本気度が変わってきました。

 

最初の犠牲者はまあ初めてだからということで紙を見ても許されたのですが、

三日四日たっても暗唱できない社員にはそのうち店長から嫌味がチクりと飛ぶようになりました。

みんなの前で話すのも向き不向きがあるので、本当は覚えていたのに緊張のため話せなくなったとかもあったと思いますが、なかなかにえぐかったなあと思います。

 人前で暗唱させられるの中学校の古典の内容覚えさせられた時以来だぞ。

 

流石に二週間たつころにはみんな暗唱できていたのですが、毎日誰が生贄に処せられるのかドキドキしました。

 

そんなこんなで日々の研修を終え、研修の最終日。

この日は自分の配属先の発表と同時に、制服のチェックの日でありました。

 

服装に関してはこ会社はすごく厳しく、メガネや時計は派手な色は禁止、靴は黒色の靴、といったような指定がされていました。他の家電量販店に勤めた友人聞いてみたところ、そんなことは一切言われなかったみたいです。

おっかしいなあ!!

 

私は髪を染めろといわれても結局染めないまま出社したので、内心なんか言われるかと身構えていたのですが、実際に指摘されたのは別の箇所でした。

それはなんと靴の色。

先ほど述べたように靴は黒という指定でした。

私が履いていった靴は黒色だったのですが、素材が適していない(素材が適していないってなんだよ!)とのことで代えてこい、という話でした。

 

このとき思ったことはただひとつ、

「なぜ売り場に出る前日に言った???」

このことにつきます。

 

研修が終わった時刻は18時過ぎ。

今から靴を買いに行くのもだるい時間です。

それでもまあ平均的な靴のサイズの人は、すぐに靴屋に言ったら時間をかけずに買いにいけるからいいのでしょうが、私は女性のわりにサイズがでっかいのでそうやすやすと靴を手軽に買えないのです。

 

この社員の気持ち、都合を考えないやり方には温厚な私も怒りを覚えました。

覚えただけでなにも言えなかったんですけども!

 

私以外の人もズボンのすその長さが合ってないとかで不合格の人いっぱいいましたが、彼らも困っていた顔をしていました。

そらそうだ。

 

役に立たねえ社訓を覚えさせる前にまず、服装検査をさきにやれ。

 

これだけは言いたかった。

 

 

そしてドキドキの配属発表です。

 

私はゲーム、おもちゃが大好きだったので

第一志望 ゲーム、おもちゃ

第二志望 その他(旅行鞄とかそんなん)

第三志望 時計

と、なんのために家電量販店に入ったかわからない志望内容で希望を出しました。

ゲーム、おもちゃは人気が高いためなかなかなれないと聞いていたので、

まあ第二、第三あたりになれればいいなあとか思ってました。

思ってました。

 

蓋を開けてみたらまさかの

家電担当。

希望にすら出していない、家電。

本当にこれは今でも疑問です。配属発表は名前を呼ばれたら立つことになっていたのですが、その時の私の顔は

さぞかしこわばっていたことでしょう。

だって志望に家電なんて書いてなかったのだから!!!!

 

無理やり家電に配属された理由を捻出するのだったとしたら面接の時に聞かれた掃除機を買ったときのエピソードがよっぽど面接官の心に残ったのでしょう。

 

確かに「この掃除機を買った時の店員さんになりたい」とはいいました。

でもこれ、6割方社交辞令みたいなもんですからね????

 

明確な理由はわからないものの、望みもしない家電に配属が決まりました。

この時唯一の希望だったのが一番仲が良い同期も同じ配属になったことですかね。

まあこれもまた不幸の伏線になるんですが。

 

ちなみに他の同期、第一志望に家電って書いた人がいたみたいでなんでこいつが選ばれなかったんじゃ!!!と怒り狂うことになるんですが、それはまた別の話。

 

急きょ靴を用意しなければならない怒り、望まない配属先への不安を抱えながら

いよいよ破滅へのカウントダウンが始まるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新社会人が5ヶ月で自分含め5人辞めた某家電量販店のはなし①

自分が某家電量販店に勤めていた時の話をします。

タイトルにも書いたように半年もたたずに辞めたわけなんですが。

 

このくそ苦え経験から得たものは一つ、

楽して入った企業はほんとうにやべえぞ、ということです。

就活で焦ってる人、就活できないからって焦って変な企業に入ると

本気で後悔することになりますので、就職活動は時間がかかっても自分に合ったところを選びましょう!

 

事の発端は大学四年生の時。

自分が入ってた大学は八月にゼミ合宿なるものがあり三日~四日合宿することが義務付けられていました。

他のゼミでは合宿の際に卒業論文について発表することになっていたのですが、

私が入ったゼミでは卒業論文の「そ」の字も関係なく、自分の卒業論文のテーマに関係ないことを発表することになっていました。

 

それだけでもやばいのに自分は正直自分の学力に見合ってないところに入ってしまったので、人よりも倍に時間がかかって発表資料を作っていました。

 

そんなこんなでゼミの発表資料作ることに専念してたりしてたら、気が付いたら3月に始まっていた企業説明会とかに完全に逃し、気が付いたら9月になっていました。

 

ちょいちょい企業説明会にいったり、エントリーシートとかは送ったりしてたのですが、箸にも棒にも掛からぬありさまでした。

まあ今から思いかえせばあんなエントリーシートかいて合格するほうがやばいってくらいの内容だったのですが。

 

なんにせよ、気が付けば9月。

いい加減本当にどうにかせねば卒業論文にすら取り掛かれてない!

というか就活しなきゃほんとうにやべえぞ!ということで9月から就職活動に本腰を入れ始めました。

 

とはいいつつもどこの企業に入りたいとかほとんど決めてませんでした。

出版業界に勤めたいとは思ったものの、滅茶苦茶ハードらしいと聞き尻込みしたし、なんなら地元に帰りたいとずっと思っていました。

(当時東京の大学にいました)

 

 

ここからは余談です。

私の地元青森県なんですけど、まず青森県本当に新入社員入れる気あんのかってくらい受け入れる体制がなってないと思うんですよね。

リクナビマイナビに登録している企業は大手企業ばっか。

中小企業は全くと言っていいほど登録していない。

合同説明会行っても大手企業しか説明会に来ていない。

たまに説明会に来ている中小企業があったかと思えば、新入社員に自分の会社を説明ための資料を作ってないんだ、てへへ。というありさま。

おのれはここに何をしに来たのだ!!!!観光か!?!?!

というかそもそも新入社員を募集する時期が遅すぎる。

都会の企業が3月でよーいドンで一斉に募集かけて説明会をするのに対し、

我らが青森県はねぶたが終わった8月に本格的にやっと本格的に募集開始。

のんきか!!!!!!もう一回いいます、のんきか!!!!!!

 

県外に出た若者を青森に就職させたいだとか、

最近吉幾三が「TSUGARU」ってラップでこどもに青森にかえって来い、って歌っていますけど、就く職業がなければ帰ろうにも帰られないんですよ!!!!

青森県はそこら辺の事情をもっとリサーチして、中小企業のマイナビリクナビの登録の推奨、合同説明会への誘致や広告の強化をもっとしてから戯言をほざいてください。

 

くそみそに言いましたが私は青森県大好きですし、なんなら今青森に帰ってきて働いています。

吉幾三の「TUGARU」は本当に名曲だからみんな聞くんだぞ。

 

 

話が大幅にそれましたが当時の就職活動の目標としては、

とりあえず青森に近いところに就職する。ぐらいのゆるいもんでした。

このゆるさが後に自分のくびをギリギリしめるともしらずに…。

 

そんな目標でとりあえず近日ある説明会がある企業があるところを探したら某大手の家電量販店の説明会があることを知りました。

この家電量販店は学生時ものすごくお世話になりましたし、自分が掃除機を買うときにも店員さんにめちゃめちゃ丁寧な接客をしてもらい、好印象を抱いていたので、まあ受けてみるかの軽い気持ちで説明会に行きました。

 

まあ手っ取り早く言うとここからがもうおかしかった。

 

説明会は午前で終わるというので気軽な気持ちで受けに行ったら、説明が終わった瞬間にこの後グループワークの試験しますぅーみたいな流れになりました。

もちろん急ぎの人は後日でも受けられますよ、みたいなことは言っていたのですが、何回も来るのめんどくせえし受けてみっかの精神でそのままグループワークへ。

この時点でエントリーシートも出してなかったのですが、後日の輸送で大丈夫です、とのことでその日はグループワークを終えた後、帰宅。

 

とりあえず志望動機かくか、ってことで誰にも添削されたことのないクソな内容の志望動機を書き、証明写真がなかったため、いなげやにあった証明写真を撮る機械で撮った写真を張っつけ郵送。

(ここで言い訳をしますと、大学の就職活動の口座でプロの写真家に取ってもらった証明写真を持っていたのですが、そうしても見つからずその場しのぎで写真を撮りました。そのあとちゃんと見つかりました。今はその証明写真をみるたんびににがぁーい気持ちになります。)

 

合格発表はまあ一週間以内にくるだろみたいに思っていたのですが、まさかの二日後ぐらいに合格発表のお知らせが来ました。

「次の面接の試験を行いたいのですが、日時は最短でいつ空いてます?」みたいな

スピーディーな対応を求められました。

こっちも短期決戦で決めたいので三日後ぐらいに行きます。みたいな返事をしました。

 

次の面接場所はまあごちゃごちゃした都市部にあったので、あまり来たことが無い私はふっつーに迷いまして自分の面接時間ぴったりに受験会場に到着しました。

 

若気の至りだったとはいえ社会人になった今なら、こんだけ非常識なことをしたのもやばいし、ましてや非常識なことを連発してよく合格したなあと今でも思います。本当に。

 

面接時間ぴったりに到着したことは特に何も言われずに、そこからは普通の面接が始まりました。てっきり私は社長とかなにやらお偉いさんと一対多数でやる面接かと思ったのですが、以外にも面接官は女性一人でした。

正直筆記試験は苦手でも面接試験には自信があったので、特に当たり障りなく面接は終わりました。といっても急に面接試験を受けることになったので当然面接練習をすることもできず、ぶっつけ本番で面接試験を受けました。

面接内容としては確か志望動機、高校時代などで苦労したこと、どの部門で働きたいか、のようなものだったと思います。

 

ただ一つ、このあたりさわりのない面接で心に引っかかったことがありました。

それは「あなたの髪の色、少し明るいから黒に染めてね」という言葉でした。

私の髪の毛の色はチョコレートブラウンみたいな色で、はっきり言って黒色ではありません。染めたり脱色したような色ではなく、まあナチュラルな感じの黒よりの茶色、みたいな感じです。高校時代のあのあほみたいに厳しい服装指導でも髪の毛の色については言及されたことはありませんでした。

はっきり言って生まれて初めて黒に染めてといわれました。

もちろん自分の髪の毛の色は染めたことはなく、自前のものだと伝えました。

しかし面接官はここの家電量販店はたとえ金髪のハーフの人でも髪は黒色に染めてもらう、とのことでした。

理由を尋ねたところ「お客様が不快に思うかもしれないから」とのことでした。

生まれ持った髪の色に不快に思うもくそもあるかいなとは思いましたが、一応内定が欲しかった私はわかりました、と伝えて心に大きなしこりを残しながら面接は終了しました。

 

 

合格発表が来たのは試験を受けた3日後ぐらいでした。

 

この「髪の毛の色を染めて」事件はさすがの能天気な私も「これはおかしいんでないか?」と思い、大学の就職活動支援センターや家族、ゼミの先生などに相談しました。

色々な就職活動をサポートしてきた就職支援センターの人でさえも「そんな話は聞いたことはない」と言いましたし、ゼミの先生に至っては「録音機をもって髪の毛を染めることについて質問したほうがいいのではないか」というアドバイスをして頂いたりしました。親も「そんなところはやめたほうがいいんでがないか」と心配していました。

 

自分でもインターネットでその家電量販店の評判を調べました。

その家電量販店を辞めた人の「ここにだけは就職しないほうがいい」という悲痛な叫びが書かれていた評価を見つけてしまいました。

その他にも給料の支払いは良いけれど、逆にそこぐらいしかいい点はない、といったような悪い評価ばかりが目立っていました。

 

正直ここが最後の分岐点だったんだと思います。

 

本当は自分の心の中では「この企業は地雷案件しかない、入ったら痛い目を見る」とハッキリわかっていました。

しかし、9月に入っても内定をもらっていないどころか、卒業論文を少ししか書き始めていない。

その焦りと「大手だから大丈夫だろう」という大手への変な安心感・信頼感、

大手に入社したら故郷に錦を飾れれるぞ、みたいな無駄でなんの役にも立たないが見栄が止める私を押し切りました。

 

最終試験はパソコンによるSPI試験でした。

普通これが最終試験ではなく、初めにやるものでは?と思いましたが、某家電量販店の私の最終試験はパソコンによるSPI試験でした。

 

後にかつての同期に聞いてみたところ最終試験は普通に店長などを交えての面接だったみたいで、追加募集に当たる人だけがどうやら最終面接がないみたいでした。

 

正直この試験もしかるべきところで受ける試験ではなく、自分のパソコンで受けた試験の結果を送る、というものでしたので不正なんかしたい放題だったと思います。

試験内容も文章の要約の選択、英語の読解、数字の穴埋めの選択肢だったので最悪わからなくても回答はできるようになっていました。

私は文章の要約の選択は自信をもってほぼ全問正解したと言えますが、数字の穴埋めと英語は全くわからなかったためほぼ全部勘で答えました。

 

まあそれでも合格したので本当に形だけの試験だったのでしょう。

 

 

こうして晴れて最終試験も合格し、内定をとった私は大学を卒業したのち、仙台の某家電量販店へ就職するのでした…。