チョリピッド・アイ・ランド

ゲーム、読書が趣味。すべてにおいて浅く気の向くままに。

新社会人が5ヶ月で自分含め5人辞めた某家電量販店のはなし①

自分が某家電量販店に勤めていた時の話をします。

タイトルにも書いたように半年もたたずに辞めたわけなんですが。

 

このくそ苦え経験から得たものは一つ、

楽して入った企業はほんとうにやべえぞ、ということです。

就活で焦ってる人、就活できないからって焦って変な企業に入ると

本気で後悔することになりますので、就職活動は時間がかかっても自分に合ったところを選びましょう!

 

事の発端は大学四年生の時。

自分が入ってた大学は八月にゼミ合宿なるものがあり三日~四日合宿することが義務付けられていました。

他のゼミでは合宿の際に卒業論文について発表することになっていたのですが、

私が入ったゼミでは卒業論文の「そ」の字も関係なく、自分の卒業論文のテーマに関係ないことを発表することになっていました。

 

それだけでもやばいのに自分は正直自分の学力に見合ってないところに入ってしまったので、人よりも倍に時間がかかって発表資料を作っていました。

 

そんなこんなでゼミの発表資料作ることに専念してたりしてたら、気が付いたら3月に始まっていた企業説明会とかに完全に逃し、気が付いたら9月になっていました。

 

ちょいちょい企業説明会にいったり、エントリーシートとかは送ったりしてたのですが、箸にも棒にも掛からぬありさまでした。

まあ今から思いかえせばあんなエントリーシートかいて合格するほうがやばいってくらいの内容だったのですが。

 

なんにせよ、気が付けば9月。

いい加減本当にどうにかせねば卒業論文にすら取り掛かれてない!

というか就活しなきゃほんとうにやべえぞ!ということで9月から就職活動に本腰を入れ始めました。

 

とはいいつつもどこの企業に入りたいとかほとんど決めてませんでした。

出版業界に勤めたいとは思ったものの、滅茶苦茶ハードらしいと聞き尻込みしたし、なんなら地元に帰りたいとずっと思っていました。

(当時東京の大学にいました)

 

 

ここからは余談です。

私の地元青森県なんですけど、まず青森県本当に新入社員入れる気あんのかってくらい受け入れる体制がなってないと思うんですよね。

リクナビマイナビに登録している企業は大手企業ばっか。

中小企業は全くと言っていいほど登録していない。

合同説明会行っても大手企業しか説明会に来ていない。

たまに説明会に来ている中小企業があったかと思えば、新入社員に自分の会社を説明ための資料を作ってないんだ、てへへ。というありさま。

おのれはここに何をしに来たのだ!!!!観光か!?!?!

というかそもそも新入社員を募集する時期が遅すぎる。

都会の企業が3月でよーいドンで一斉に募集かけて説明会をするのに対し、

我らが青森県はねぶたが終わった8月に本格的にやっと本格的に募集開始。

のんきか!!!!!!もう一回いいます、のんきか!!!!!!

 

県外に出た若者を青森に就職させたいだとか、

最近吉幾三が「TSUGARU」ってラップでこどもに青森にかえって来い、って歌っていますけど、就く職業がなければ帰ろうにも帰られないんですよ!!!!

青森県はそこら辺の事情をもっとリサーチして、中小企業のマイナビリクナビの登録の推奨、合同説明会への誘致や広告の強化をもっとしてから戯言をほざいてください。

 

くそみそに言いましたが私は青森県大好きですし、なんなら今青森に帰ってきて働いています。

吉幾三の「TUGARU」は本当に名曲だからみんな聞くんだぞ。

 

 

話が大幅にそれましたが当時の就職活動の目標としては、

とりあえず青森に近いところに就職する。ぐらいのゆるいもんでした。

このゆるさが後に自分のくびをギリギリしめるともしらずに…。

 

そんな目標でとりあえず近日ある説明会がある企業があるところを探したら某大手の家電量販店の説明会があることを知りました。

この家電量販店は学生時ものすごくお世話になりましたし、自分が掃除機を買うときにも店員さんにめちゃめちゃ丁寧な接客をしてもらい、好印象を抱いていたので、まあ受けてみるかの軽い気持ちで説明会に行きました。

 

まあ手っ取り早く言うとここからがもうおかしかった。

 

説明会は午前で終わるというので気軽な気持ちで受けに行ったら、説明が終わった瞬間にこの後グループワークの試験しますぅーみたいな流れになりました。

もちろん急ぎの人は後日でも受けられますよ、みたいなことは言っていたのですが、何回も来るのめんどくせえし受けてみっかの精神でそのままグループワークへ。

この時点でエントリーシートも出してなかったのですが、後日の輸送で大丈夫です、とのことでその日はグループワークを終えた後、帰宅。

 

とりあえず志望動機かくか、ってことで誰にも添削されたことのないクソな内容の志望動機を書き、証明写真がなかったため、いなげやにあった証明写真を撮る機械で撮った写真を張っつけ郵送。

(ここで言い訳をしますと、大学の就職活動の口座でプロの写真家に取ってもらった証明写真を持っていたのですが、そうしても見つからずその場しのぎで写真を撮りました。そのあとちゃんと見つかりました。今はその証明写真をみるたんびににがぁーい気持ちになります。)

 

合格発表はまあ一週間以内にくるだろみたいに思っていたのですが、まさかの二日後ぐらいに合格発表のお知らせが来ました。

「次の面接の試験を行いたいのですが、日時は最短でいつ空いてます?」みたいな

スピーディーな対応を求められました。

こっちも短期決戦で決めたいので三日後ぐらいに行きます。みたいな返事をしました。

 

次の面接場所はまあごちゃごちゃした都市部にあったので、あまり来たことが無い私はふっつーに迷いまして自分の面接時間ぴったりに受験会場に到着しました。

 

若気の至りだったとはいえ社会人になった今なら、こんだけ非常識なことをしたのもやばいし、ましてや非常識なことを連発してよく合格したなあと今でも思います。本当に。

 

面接時間ぴったりに到着したことは特に何も言われずに、そこからは普通の面接が始まりました。てっきり私は社長とかなにやらお偉いさんと一対多数でやる面接かと思ったのですが、以外にも面接官は女性一人でした。

正直筆記試験は苦手でも面接試験には自信があったので、特に当たり障りなく面接は終わりました。といっても急に面接試験を受けることになったので当然面接練習をすることもできず、ぶっつけ本番で面接試験を受けました。

面接内容としては確か志望動機、高校時代などで苦労したこと、どの部門で働きたいか、のようなものだったと思います。

 

ただ一つ、このあたりさわりのない面接で心に引っかかったことがありました。

それは「あなたの髪の色、少し明るいから黒に染めてね」という言葉でした。

私の髪の毛の色はチョコレートブラウンみたいな色で、はっきり言って黒色ではありません。染めたり脱色したような色ではなく、まあナチュラルな感じの黒よりの茶色、みたいな感じです。高校時代のあのあほみたいに厳しい服装指導でも髪の毛の色については言及されたことはありませんでした。

はっきり言って生まれて初めて黒に染めてといわれました。

もちろん自分の髪の毛の色は染めたことはなく、自前のものだと伝えました。

しかし面接官はここの家電量販店はたとえ金髪のハーフの人でも髪は黒色に染めてもらう、とのことでした。

理由を尋ねたところ「お客様が不快に思うかもしれないから」とのことでした。

生まれ持った髪の色に不快に思うもくそもあるかいなとは思いましたが、一応内定が欲しかった私はわかりました、と伝えて心に大きなしこりを残しながら面接は終了しました。

 

 

合格発表が来たのは試験を受けた3日後ぐらいでした。

 

この「髪の毛の色を染めて」事件はさすがの能天気な私も「これはおかしいんでないか?」と思い、大学の就職活動支援センターや家族、ゼミの先生などに相談しました。

色々な就職活動をサポートしてきた就職支援センターの人でさえも「そんな話は聞いたことはない」と言いましたし、ゼミの先生に至っては「録音機をもって髪の毛を染めることについて質問したほうがいいのではないか」というアドバイスをして頂いたりしました。親も「そんなところはやめたほうがいいんでがないか」と心配していました。

 

自分でもインターネットでその家電量販店の評判を調べました。

その家電量販店を辞めた人の「ここにだけは就職しないほうがいい」という悲痛な叫びが書かれていた評価を見つけてしまいました。

その他にも給料の支払いは良いけれど、逆にそこぐらいしかいい点はない、といったような悪い評価ばかりが目立っていました。

 

正直ここが最後の分岐点だったんだと思います。

 

本当は自分の心の中では「この企業は地雷案件しかない、入ったら痛い目を見る」とハッキリわかっていました。

しかし、9月に入っても内定をもらっていないどころか、卒業論文を少ししか書き始めていない。

その焦りと「大手だから大丈夫だろう」という大手への変な安心感・信頼感、

大手に入社したら故郷に錦を飾れれるぞ、みたいな無駄でなんの役にも立たないが見栄が止める私を押し切りました。

 

最終試験はパソコンによるSPI試験でした。

普通これが最終試験ではなく、初めにやるものでは?と思いましたが、某家電量販店の私の最終試験はパソコンによるSPI試験でした。

 

後にかつての同期に聞いてみたところ最終試験は普通に店長などを交えての面接だったみたいで、追加募集に当たる人だけがどうやら最終面接がないみたいでした。

 

正直この試験もしかるべきところで受ける試験ではなく、自分のパソコンで受けた試験の結果を送る、というものでしたので不正なんかしたい放題だったと思います。

試験内容も文章の要約の選択、英語の読解、数字の穴埋めの選択肢だったので最悪わからなくても回答はできるようになっていました。

私は文章の要約の選択は自信をもってほぼ全問正解したと言えますが、数字の穴埋めと英語は全くわからなかったためほぼ全部勘で答えました。

 

まあそれでも合格したので本当に形だけの試験だったのでしょう。

 

 

こうして晴れて最終試験も合格し、内定をとった私は大学を卒業したのち、仙台の某家電量販店へ就職するのでした…。