チョリピッド・アイ・ランド

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これ読んだら生存確率上がるんじゃね?「民間人のための戦場マニュアル」

 

民間人のための戦場行動マニュアル:もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる

民間人のための戦場行動マニュアル:もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる

 

 

図書館で本をぶらぶら見てた時に本全体ががまっきっきの目を引く本があり、

なんだこらと思って手に取ったのがこの本でした。

 

内容もイラストがたくさんあってわかりやすそうだったし、

そんなに専門知識がなくてもすんなり読めそうだったので序文を読んでみました。

 

著者自身は「一度も戦地に身を置いたことはないのに10年以上に渡り危機管理&サバイバル教官として勤めてきた、ということを序文に書いていたところです。
実際に戦地に行ったことがなくても教官として勤められるってどういうこと!?
つまりはイメージトレーニングとかそういうもんで実際に戦地に行く自衛官にも重宝されるのか…とかいろいろ気になることが出てきたので読むことを決定しました。

 

簡単に言うなら

ほーん。戦争に巻き込まれたらこうすればいいのね。

 

それではさっそく本の紹介に参りましょう。

 

 

 

 

 

 

基本情報

『もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生き延びる 

                       民間人のための戦場マニュアル』

著者 ㈱S&T OUTCOMES 川口拓

出版社 誠文堂新光社出版

 

 

㈱S&T OUTCOMESってどういう会社?って調べてみたらどうやら

セキュリティ警備業務危機管理業務という会社らしいです。

国外に進出する企業や赴任される人に対してテロ対策トレーニング(研修とか講習とか)をしているみたいですね。

 

 

どういう本? 

タイトルにもあるようにこれは戦場で生き抜くための心構えについて書かれている本で、状況によってどういうことを考えたらいいのか、どういうことを気をつけなくてはならないのか、が書いてあります。

 

章の内容としては

・開戦前

・ゲリラ攻撃とテロリズム

・開戦

・占領

・戦場を生き抜く技術

について書かれています。

 

個人的にこの本を読んで役に立ちそうだなあ、面白いなあと思ったポイントは以下の通りです。

・テロに遭遇した時の逃げ方

・実際にナイフで襲われた時の自分のカバンでの対処法

・銃器の取り扱い方

・開戦前の準備から敵に占領された時の生活の仕方

・爆発した後の自分の体の損傷確認の仕方

 

実際に日本でおこる可能性は低いでしょうが、最近海外旅行で銃乱射事件とか後が絶たないですし、海外旅行でテロに巻き込まれたときとかは知ってるか知らないかで生死が分かれるんだろうな、と感じました。

この本で実際に書いてあるテロから逃げる時の心構えは実際にアメリカで教えられるらしく、いろんな意味で流石アメリカ、と感心しました。

まあ実際テロに巻き込まれなくともナイフで襲われた時の対処法とかは、残念ながら日本でも起こりうる事件なので覚えておいて損はないと思います。

 

この本の中に爆発に巻き込まれた後の起こりうるパニックについてが書かれているのですが、その描写がほんとうに生々しいのなんのって。

まず音や暴風でパニックを起こします。

次に爆発した後の光景を見ます。

人の焦げたにおいや、色々な部位が吹っ飛んだ部位を見たり感じたりします。

この見たり感じたりすることで人は再びパニックを起こすらしいです。

改めて考えるとパニックを起こすのは当然のことなんですが、あまりにも映画やアニメとかで主人公が爆発に巻き込まれても平然としている描写が多いので、そういう当たり前に起こりうるパニックについて考えたことはあまりなかったなあと実感しました。

 

 

 

 

おすすめポイント

この最大のおすすめポイントとしては

・イラストが多く使われているのでイメージがしやすい。

・専門的なことを優しくわかりやすい文章で書かれているので理解がしやすい

ということです。

 

私自身銃器の取り扱い方とか正直全然興味ないのですが、ふんだんにあるイラスト、

初心者向きの説明で書いてあるので簡単に理解ができたし、なにより飽きずに読み進めることができました。

 

 

まとめ

この本は専門の知識を持たない人向けに書かれた本なのでしょう。

「東京防災ブック」の戦場版といったところでしょう。色も似てるし。

 

 この本は「生き抜く」ということだけを考え抜くための本です。

これからテロの多い海外に行かれる方はぜひ一度一読されてはいかがでしょうか。