チョリピッド・アイ・ランド

ゲーム、読書が趣味。すべてにおいて浅く気の向くままに。

新社会人が5ヶ月で自分含め5人辞めた某家電量販店のはなし④

 

今回は最初の1~2ヶ月でなにがつらかったかっていうことを列挙しようと思います。

 

ほんとにもうココがツライ。

 

脚。

これはほんとうにもう脚。

運動なんて高校の時にやってたぐらいで完全になまりきり、歩く分だけの必要最低限な筋肉量に成り下がってしまった我が脚は、8時間以上の座れない環境、走り回る環境に苦痛の悲鳴を上げていました。

売り場に立った最初の二週間は本当に毎日つらかった。お風呂とシップが無かったらあの日は乗り越えられなかったかもしれない。昔シップのCMで「ヒラメ張り」とかやってたけど、まさか自分がお世話になるとは思ってもみませんでした。

 

商品知識のなさ

とんでもねえの商品数を誇る某家電量販店のくせに売り場に初めて立つときは商品知識0でした。

たしかにさー商品知識を覚えさせる前に覚えさせることたくさんあるのはわかるけどさーさすがに商品知識0の社員に現場に立たせんなよって。

一応「研修中」ってタグはついてるので一目見て「あ、こいつ新入社員だな」ってわかるようにはなっているもののそんなのまじでお客様には関係のないお話ですからね。

「研修中」のタグが付いていようが社員なのは変わんねーだろ、っておじさまが商品の説明を要求されて、全然分からない商品の知識をしどろもどろに説明して、挙句の果てに「お前じゃ話になんねーわ、先輩社員連れてこい」っておっしゃられた時の気持ちをなんと言い表していいものか。

一応メーカーによる商品説明の講習会は予定に組まれていたものの、その講習会が行われるまでには日数がかなりありました。

私はそんなお客様のあたたかいお言葉がものすごく腹立たしかった深く心に染み入ったので、自分の勤務時間が終わった後に牛タンラー油同期と一緒に売り場に出てメーカーの人に説明を聞きに行ったりして自分で商品知識を増やしたりしていました。

 

他の島の商品説明

自分の担当の商品は比較的早く情報を覚えるのですが、問題は他の島の商品知識。

自分の島の商品説明は最悪対応に困れば女神先輩に聞けば対応出来たのですが、他はそうはいきません。なんせ先輩に聞けばわたしがしぬから。私にとって自分の島から出ることは、ひのきの棒装備でホイミも覚えてないままラスボスのダンジョンに行くようなもんでした。薬草?んなものあるわけがない。

それでも自分の島から出なければならないときはあります。それは、商品の場所を案内する時。この時ばかりは暖かい故郷を捨て、フィールドにでなければなりません。

「アイロンはこちらになりますー」なんて言って商品までご案内した後、ものっそい早歩きでその場から去っていました。去れる時は。

 

スミマセーンチョットイイデスカ  が あらわれた !

にげる←

しかし まわりこまれて しまった !

に げ ら れ な い ! ! !

あたま が まっしろ に なった

 

運がいい時は仲間呼びをして近くにいた担当の同期になすりつけて逃げたのですが、いない時はパンフレット片手に頑張ってました。

南無。

  

商品の場所が分からぬ

私の勤めていた家電量販店は商品取り扱い数がものすごく多い店舗でしたので、その場所を覚えるのも一苦労でした。

私の所属していた理美容では大体一万円を超える商品はバックヤードに保管していました。このバックヤードもまたダンジョンみたいなもんで大体の商品補充の場所は決まってるんですが、みなさん定位置にしまわないで空いてる場所に補充するので、必ずココ!って場所に商品がないことが多くて大変でした。

ps4のタルタロスみたいなもんです。

またこのバックヤードに商品の部品の小っちゃい部品が入った箱があったり、お取り置きの商品が入った箱があったので、該当する商品を探すために箱の中をかましたりしていました。

他にはスペースがなくて展示しきれない商品は、商品を展示している台の下に商品を詰め込んでたりしていました。

よってお客さんに「この商品ありますか」と聞かれた時にまずなんのジャンルなのか、その商品を取り扱っているのか、商品の価格が一万円以上か否かを調べ、その後その商品を探すために店内を駆け巡らなければならなかったのですよ。

遅い対応はすぐクレームに繋がるので私は商品を探すのに本当に必死でした。「お客様を待たせてはいけない」というなんかもう強迫観念に駆られていましたね。クレーム恐かったので。だからこそこっちが必死こいて汗水垂らしながら(誇張にあらず)商品探してる時に先輩社員が談笑しながら作業やってんの見て本気で「いてこましたろかいワレェ!新入社員が5分もウロウロしながら商品探してるんやぞ!!クレームにつながってもええんか、ええんかぁおう!?!!」と思うぐらい商品探すの嫌でした。女神先輩はマジ女神だったので声をかけてくれました。本当に女神。

このことから私は後輩が困ってたら必ず声を掛けてやろう、と心に決めました。

客を待たせた最長記録は30分です。後の展開は言わずとも分かるな?

 

在庫を自分で調べられない

先ほど書きましたが、社員は今現在店にどれくらい在庫があるのかをパソコンで調べることができます。

新人社員以外はな!!!!!

これはもうほんとわけわからん最大ポイントの一角を担うのですが、家電チームの新人社員は二ヶ月か三ヶ月くらいは自分で在庫をパソコンで調べられませんでした。

じゃあどうやって調べるのかって??

先輩にわざわざ調べてくださいって聞くんですよ。他の業務で忙しくてピリピリしてる先輩に在庫ありますかって聞くんですよ。お前また聞きにきたのかってあからさまに嫌な顔をする先輩に聞くんですよ。

パソコンとか他のチームに配属された同期は一ヶ月も経たずに自分で在庫を調べたりしてるのに、生活家電は先輩にずっとお伺いたててました。それ話したらなんで?って言われましたけど私が一番聞きたい。

本当になんで???

正確な在庫数はわからないけど、現在在庫があるのかどうかは自社アプリで検索できたので、私は自分の携帯で在庫調べてました。なんで会社の業務を私物の携帯使ってまでやらにゃならんのだと業腹だったんですが、先輩に聞くよりはいいかと思ってました。

業務中に携帯落として画面がブチ割れた時その考えは間違いだったと後悔しましたけどね!

退社した後他の家電量販店行ったら他の家電量販店では社員一人一人に端末渡されてて、その端末で在庫調べてました。

ちくせう、と思いました。

 

レジを使わせてもらえない

わけわからん最大ポイント②。

これは比較的在庫調べるパソコンよりは早めに使わせてもらうことができましたが、少なくとも二週間以上は使わせてもらえませんでした。

じゃあどうやって会計をするのかって???

先輩にわざわざ会計お願いしますって言うんですよ。他の業務で忙しくてピリピリしてる先輩に会計お願いできますかって聞くんですよ。お前またきたのかってあからさまに嫌な顔をする先輩にお願いするんですよ。

これもまた他の売り場の同期より使わせてもらうのが遅かった、とだけ言っておきます。

 

 

とかなんとか戦いの日々を送っていたのですが、勤めてから一ヶ月、確か5月の始めの週。

牛タンラー油同期から仕事辞めるとの報告を受けたのです。